これからどういうものが流行るか、未来を当てられたら良くないですか?
「未来を当てる方法」というのがあります。
この方法を使うと高い確率で、これからどういうのが売れたり
どんな社会になっていくのかがある程度予測できるようになります。
それは、
「弁証法(べんしょうほう)」
です。
なんだか難しい言葉ですよね。
弁証法はドイツの哲学者ヘーゲルが提唱した概念です。
で、
弁証法って何かと言うと螺旋階段なんですね。
「弁証法=螺旋階段」と覚えてください。
螺旋階段というのはぐるぐる渦を巻くような階段です。
あれをイメージしてください。
で、
物事は今ある場所から反対側に行き、また戻ってきます。
この戻ってくるときに
さらに1つレベルの高い段階になる、というのが弁証法です。
螺旋階段でイメージすると分かりやすいです。
上から見た場合に、右に人がいたとして、
階段を上ると左側に移動しますよね。
さらに階段を上ると右側に戻ってきますよね。
でも横から見ると、
最初の位置より1段高い場所にいますよね。
これが弁証法です。
ちょっと難しく言うと、
最初にいた場所をテーゼといい、反対側に行くのをアンチテーゼと言います。
そして戻ってきたときに
テーゼとは違う状態になっているのがジンテーゼです。
これが理解できると未来がどうなるか分かります。
人間の歴史は、右に行って左に行って、また右に行く。
そうやって螺旋階段を登っているようなものです。
例えば、値段。
昔のビジネスは薄利多売でした。
いかに安く売るか。
最初のうちはみんな安いのが良いと飛びつきました。
しかし安いと言うことは質が良くない。
添加物が入ったり、栄養がなかったり、「安さ」だけではダメだ、と一部の人が気付き始めるんですね。
そして
「高くても質が良いのが良い」と言う流れになります。
「安い」から「高い」に流れていますよね。
やがて「高くても売れる」と言う時代から「質が高い商品をいかに安く売るか」と言う流れになります。
これもいわゆる「安さ」ですが、最初の「安さ」とは違いますよね。
最初はただ安いだけ。安くて質が悪い。
それが、
「質が上がった上での安さ」と少し変わってます。
これが、弁証法です。
実はこれ、人間にも当てはまるのですが、
人間は自己中と自己犠牲(奉仕)を繰り返して成長していきます。
これは、自己中がダメで自己犠牲が尊いとかそう言う事ではないです。
そういう「性質」だということです。
最初は自己中です。
赤ちゃんがお母さんのことを考えたりしませんよね?
「お母さんが疲れてそうだから今は泣くのをやめよう」とかないですよね。笑
「お腹すいた。おっぱいちょうだい!」
「うんちでた。オムツ変えて!」
と相手のことはかまわずに泣くわけです。
で、
やがて成長していくと人に奉仕するようになる。
その後、反抗期がきて自己中になる。
社会に出て自己中では通用しないと知り、自己犠牲になる。
「自分を押し殺しで生きるなんて嫌だ!」と自分らしく生きると自己中に戻る。
と言う感じで、自己中と自己犠牲を繰り返していきます。
もちろん、それぞれで1つ上のステージになって。
だから弁証法を知っていれば子供の教育やスタッフ教育でも焦る必要がなくなります。
「ああ、この子は今こう言うステージだから次はこう言うステージになるな」と
目の前の現象に左右されず、冷静に対処できるんですね。
国も同じです。
国ごとによって
ステージが変わってきます。
生まれたての国は赤ちゃんのような国です。
相手から奪うような無法地帯。
それが段々進化してステージが上がっていきます。
ダイエットの流行も弁証法で説明がつきます。
きついダイエットが流行ったら簡単なダイエットが流行ります。
その次はまた、少し違ったきついダイエットが流行ります。
この繰り返しです。
例えば、
りんごダイエットが流行って、ビリーズブートキャンプが流行って
バナナダイエットが流行って筋トレが流行って・・・
と言うように右左右左を繰り返しながら進化をしていく。
このように弁証法で物事を考えると
次は何が来るかが分かるようになります。
もっと詳しく弁証法を
学びたい人はこの本がオススメです。
使える弁証法:
こういう話、僕は好きなんです。